シラーズ>イスファハン
今朝はイスファハンの市場を訪れる機会があった。沢山の美しい緑色の葡萄を見たけれど有名なワインの原料になる紫色の葡萄はどこにあるのだろう? アミアーによると地元の人達が多量に赤用の葡萄を買い込むので、市場にはあまり出ないらしい。家庭でワインを飲んだりお客に出したりするのは違法にはならないので、自家製ワインが盛んらしい。シラーズ(又はシラー)赤ワインの発祥の地と言われているシラーズ迄来てワインはおろか、赤用の葡萄も味わえなかった。
今日はガジャール朝(1796−1925)に建造された歴史的な二つの建物を訪れた。両方とも素晴らしい美術的装飾であふれていた。最初は1888年に完成した壮観なナシール アルムルク モスク。建物全体が美しいタイルとステンドグラスで覆われており、もちろんお決まりのアヤトラ達の肖像もある。
二番目のサイトは『オレンジガーデン』とも呼ばれるバガエー ナレンジェスタン。どちらの建物にも当時の職人の素晴らしい技を見る事が出来る。優雅なタイルや鏡細工にガジャール朝の優れた文化と芸術に思いを馳せた。
午後にはイラン国民に愛され生涯をシラーズで過ごしたスフィ詩人ハフェズ(1315−1389)の廟を訪れた。イランの人々が彼等の詩人達に対して表す愛と賞賛はイラン文化の中で私の好きなことの一つである。
次の目的地イスファハンまでは6時間のバスの旅である。その間私達のバスは数回止まって運転手は警官に書類を見せなければならなかった。イランの高速バスは主要高速道路で定期的にチェックされるだけでなく、各バスにGPS送信機が着いていて、各バスがどこに行ったか、スピードはどのくらい迄出したかを当局が把握出来るようになっているとアミアーが説明した。このため高速バスはスピードを出し過ぎないようになっているが、トラックの運転手にはこのシステムは適用されず、彼等はしばしば8時間交代を超過し阿片を使用して過労を凌ぐということである。

At the tomb of Hafez, people bring copies of his poems to read and gently touch the tombstone ハフェズの墓-人々はハフェズの詩集を携え、墓碑に優しく触れる

A highway stop in the middle of nowhere-I felt as if I were under surveillance 野中のハイウエイストップ-まるで監視されている様な気がした